8月24日:恐怖のイメージをやりすごす
8月24日は、参加者4人でミーティングを行いました。
読み合わせは、第8章 恐怖のイメージをやりすごす88ページから94ページまででした。
適当に抜粋しつつ内容を振り返ってみます。
○ ネガティブな考えに対処しようとすることは、思考抑制と呼ばれるコントロール戦略であり効果が薄い。
■ フュージョン(思考の癒着)の状態では
・ イメージでしかないものを真剣にとらえてしまう。
・ すべての注意をそのイメージに向けてしまう。
・ イメージが今現実に起こっていることのように反応してしまう。
■ 脱フュージョンの状態では
・ イメージが単なる絵(映像)以上のものではないことを理解している。
・ イメージつまり想像上の絵が、自分を傷つけることはないと知っている。
・ イメージが自分の助けになる時だけ注意を向ける。
※ イメージに注意を向けないことの例えとしては、テレビをつけっぱなしにしておいて、実際には見て
いない状態のようなもの
※ イメージを恐れず、判断を加えず、避けたりもせず、そこに存在することを許しておく←受容する。
■ 辛いイメージを脱フュージョンする方法→現代では動画作成のようなもの
1 問題を引き起こすイメージを思い浮かべる。
2 そのイメージが動画であれば、10秒程度のビデオクリップに凝縮する。
3 編集した動画を逆さにしたり、回転させたり、横に引き延ばしたりして遊んでみる。
4 3と同様に主体や背景の色を変えてみる。
5 字幕(キャプション)をつける
例えば、「失敗の物語」とか、「しまった!またやっちゃった!」とか
6 サウンドトラックをつける
7 イメージを映し出す場所を変える
例えば、ロックスターのTシャツの上とか、飛行機が引っ張る横断幕とか、切手の絵柄や漫画のひとこまとか、無限の想像力を使ってあれこれ試してみる。
○ 恐怖心は、進化の過程で人類に刻まれたDNAのようなものなので、そのイメージを追いやったり、戦ったりすることなく、ただ受容することが効果的なのです。
後半の当事者研究では、いろいろな話題が提供されたので、別のブロクに掲載します。
上の画像は、ヘビに関するイメージです。
「幽霊の正体見たり枯れ尾花」のことわざの通りで、イメージそのものはあなたに危害を加えないってこと。
例えば、玄関前に緑入りのロープが落ちていたとしよう。それをヘビだと認識それば、怖くて玄関に
近づけなくなるかも知れません。
同じく、ロープではくて、ゴム製のおもちゃのヘビだとしても、恐ろしく感じるものです。
実際は、ロープもおもちゃのヘビもあなたに噛みつくことはできないというのに!!
これば、ヘビではなく、ゴキブリだったらどうだろう。
実際に生きたゴキブリだとしても、恐怖心に支配され身動きできなくなるよりも、具体的な対処方法を
考え行動した方が良いのではないでしょうか?
【とても大切なこと】
ただし、自分以外の人は、恐怖のイメージに囚われている場合は、そんな思考を正すことよりも、
そのイメージを共有し、いっしょにおろおろしながら、対処方法を考えた方が無難です。
その理由は、イメージに囚われている相手に現在を否定するのではなく、受容しているほうが
お互いに精神的に落ち着いておられるからです。
特に、相手が、認知症の高齢者であったり、精神障がい者である場合は、認知を修正する前に
まず、受容することが大切なようです。