9月8日のミーティング:感情とは何だろう
9月8日のミーテングは、4人の参加で、読み合わせは第10章 感情とは何だろうP100~106まででした。
いつものように読み合わせた箇所の要約して振り返ります。
● 日本でも、熊の出没ニュースが増えまておりますが、偶然にも熊と遭遇した場合はどうしますか?
どう対処したらよいでしょう?
→熊に遭遇したら、強い恐怖を感じ逃げ出したい衝動に駆られる!? だが、逃げれば熊に追いつかれて
エサになってしまう。
→正しい行動は、急な動きをしたり声を立てたりせずに、そっと後ずさり、熊に背中を見せずにゆっくり
と立ち去ること。(★熊だって、平穏を保持していたいので、そんな熊を驚かせないことが大切★)
● 感情とは
① 「中脳」と呼ばれる脳の中間層で発生するもの。
② どんな感情の中心にも、体全体に起こる複合的・連続的な身体的変化がある。
③ 身体的変化は、次の行動の準備となる。
※ 感情は思考・記憶・イメージと密接に結びついている。
■ 私たちは、感情にコントロールされている訳ではない!
感情が私たちの行動をコントロールすることはない。ひどく腹を立てていても穏やかに振る舞うことはできる。自分が選択すれば、ゆっくり穏やかに話し、平穏を保ちながら、リラックスした姿勢でいることができる。
※ 感情をコントロールすることは難しいが、行動は直接支配することができる。
※ コントロールできないことよりも、できることに集中した方が効果的である。
※ 怒りや恐れの感情を止めることはできないが、何を行動するかは自分で決められる。
■ 感情の3つの段階
① 重大な出来事が起こる。
② 行動の準備をする。
戦うか逃げるか、それとも好ましいもののようなので近づいて探究するか
③ 心が巻き込まれる
体が行動の準備を整えると同時に、様々な感覚や衝動を経験し、この段階で、葛藤、喜び、悲しみなどの個別の感情が起こる。
■ 心が危険だと認識するシチュエーション
次のシュチュエーションに遭遇しても、殺されるほどの危険はないはずなのだが・・・・・
不機嫌な伴侶、支配的な上司、駐車違反のステッカー、新しい仕事、交通渋滞、レジ前の長い列、長期のローン
鏡の中の冴えない自分の姿など。
これらはどれも命を脅かすものではない、しかし、私たちの脳と体は危険だと捉えてしまう。
ある出来事を脳が危険と判定すれば、「戦うか・逃げるか反応」が起こり、恐れ、怒り、ショック、嫌悪感、罪悪感などの不快な感情に発展する。逆に良きもの有益なものだと、判断すれば、穏やかさ、好奇心、幸福感などが醸成される。
後半の当事者研究では、上記の読み合わせを踏まえ、メンバーの体験を分かち合いました。
メンバー1:北海道で実際に野生の熊に遭遇したことがある。この時は、本能的に体が固まり動くことが
できなかった。
クロストーク:「動くことができなかった」と言うけれど、今こうして生きて発言できているのですから
ナイスサバイバルですね。熊の方が去っていってくれたのも良かったですね。
■■ファシリテーターからの質問
ACの特徴の中に、「本音が言えるような時にも嘘をつく」ってあるければ、次のようなケースの場合
自分に正直に「はい」と返事をすることができるだろうか・・・
ケース1 仲間との飲み会に行く直前に、不機嫌な伴侶から「どうせ、あなたは飲み会の方が好きなのでしょう」って言われた。
ケース2 今日は残業なしに退社しようとしていたら、支配的な上司から「どうせ、お前は残業をしたくないのだろう」って言われた。
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正解はないのだけれど、こんな考え方もあります。
思いやりの言い訳(返事)、自分に正直に「はい」と返事をすれば良いのですが、相手の気持ちを尊重
すれば、それなりの理由や説明が必要な場合もある。
どちらかというと自分との関係性はさておき、相手との関係性を大切にするのならば嘘の方便です。
特にパートナーの女性に対しては、相手が望んでいる言葉を忖度して「もちろん、飲み会よりもあなたの
方が大切だ」って照れずに言えたらよいですね。
本日の参加者は男性4人でしたが、参加者全員がそれを口にするのは抵抗があると思っているようでした。
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当事者研究に正解はありません。大切なことは、解決策を見つけるよりもただ話し合いを続けるだけです。