4月26日MT結果:この仕事辞めるべきか続けるべきか

2023年04月27日

 4月26日のミーティングは、先週と打って変わって3人で行いました。私的には、この少人数になったことも神様(ハイヤーパワー)の計らいだと思っています。読み合わせは54ページの3行目まで進めました。

 では、要約と振り返りからです。

■ 責任の取らせ方(自覚)

  会議中の部下を叱りつけた管理職との対話

  著者 「手順に従わなかった部下を叱る前に、きちんと説明する責任を取らせましたか?」

  管理職 「「責任とは……?どういう意味でしょうか」

  著者 「あなたの期待や目的を部下が完全に理解したのなら、なぜ、彼らは計画に従わず、目的を達成しなかったのでしょう?なぜあなたは、自分の部下に、自分たちがやっていることについてきちんと説明をさせなかったのでしょうか」

「仮に部下は上司の指示に有無を言わず従うべきだと考えているなら、もし、次回、指示に従わなければ戒告処分にし、今後も同じことが続くようであれば解雇すると警告していたらどうだったでしょうか?」

  管理職 「いえいえ、そんな大げさなことではありません。人事部まで巻きこんで面倒を起こすだけですよ」

  著者 「約束を破ったときに、何が求められるか--それが責任です。」

「どこまで自分の責任を負うか」のラインを定め、責任をとらせることは、怒りに任せて相手を非難することよりも大変ですが、効果があります。

しかも、きちんと言葉にしておかなくてはなりません。

 責任を明確にせずに、行き当たりばったりに非難し、恥をかかせたら、それはどんな人間関係をも破壊してしまうでしょう。 」

 著者 「相手を頭ごなしに非難すると、問題の焦点はもともとの行為から叱った人の言動に移ってしまいます。あなたが同僚のまえで部下を叱りつけて終わりにしたら、問題はあなたの言動になってしまうのです。さらに、うまくやらないと、どんなに脅そうが、最後通告を突きつけようが、あなたの要求ははねつけられてしまいます。 」

 「相手の行動に直接向き合ったり、部下を教育したり、生徒や子どもをしつけたりするとき、怒鳴りつける必要はありません。重要なのは、相手の人格と行動を分けて考えることです。

人格ではなく、行動だけを問題点としてとり上げてください。 」

 「また、部下は叱れられることで苦しんで当然だと思いこみ、自分がすっきりするために責任をなすりつけるのもやめましょう。それをやると問題が大きくなるだけでずし、結局、自分がイヤな思いをし、人からも煙たがられることになります。」

 「相手の人格を攻撃してしまうと、行動や決断を責めるより、大きなダメージを与えてしまいます。

侮辱、非難、自分勝手な怒りが、人間関係や自分自身の幸せをむしばむということを覚えておいてください。」

 

【当事者研究その1(にこっとと弟子の物語)】

この日の当事者研究では2つのテーマで研究を行いました。

ひとつ目は、三月末から私(にこっと)宅に居候していた内弟子のS君との関わり方についてです。

結局彼は、4月21日に実家の鹿児島へ逃げ帰ってしまったのですが、それまでの間何があったのか

師匠としての関わり方をどんな風に工夫すれば、彼が逃げ出さずに済んだのか???

○ 共に生活していて分かったS君のこと。

 1 ことばを巧みに操ることできること。

 2 そのことばには真実みがなく、一般的な評論を語ることが多いこと。

 3 子ども時代に母親から身体的虐待を受けていたこと、父親からはネグレクトされていたこと。

 4 生活体験が乏しく、不器用であること。

 5 本人曰く、言いたいことが言えず、本音を語ることができないこと

 6 こちらとしては、発達障害を疑って福祉に繋げようとしているが、本人に病識がなく一般就労を目指していたこと。

 7 ガールズバーに依存しており、福岡に来てからも「連れて行って欲しい」としつこく求めてくること。

○ そんな彼への関わり方

 1 体験がないことは出来なくて当たり前なので料理、洗濯、日曜大工の道具の使い方を丁寧に教えたこと。

 2 厳しさも必要なので、毎朝軽いジョギングをするように指示していたこと。

 3 交換日誌を交わしたり、お小遣い帳の使い方を教えたこと。

 4 物事の優先順位を考え、ガールズバーに行くことは辛抱させたこと。

 5 福祉の相談所に連れて行ったり、ハローワークに同行したこと。

 6 一般就労したいということばを真に受けて、就職先を見つけ面接のうえ採用と取り付けたこと。

 7 通勤に必要な自転車や作業服を買い与えたこと

 8 一般就労の厳しさを教え、ストレス耐性をつけさせようとガツンと叱ったこと

○ で、どうなった

  結局、彼は私のところに来て3日目から実家に帰りたかったようで、22日目の日、初出勤の日に

 作業着を着て「行ってきます」と家を出たものの、その足で役場に行き、転出の手続きをしたり、仕事の

断りの電話をしたりして、新幹線に乗って鹿児島に帰ってしまったのです。

○ 反省

  厳しさよりに優しさを優先してあげれは、こちらの目的である福祉に繋げることができたかもしれません。しかし、本人自身がそれを望んでいないのであれば、彼自身の選択を尊重するしかないのです。

 彼自身が人生に底をつくまで、介入することなく黙って見守るしかありません。


【当事者研究その2(IT企業にお勤めのZ氏の悩み、今の仕事を辞めたい)】

二つ目は、昨年の秋頃からIT企業にお勤めのZ氏がご自身のスキルと職場の人間関係で悩んで

この1週間有給休暇中で、このまま辞めて新しい職場を探そうと思っていることについて

その思考の中味を整理し研究しました。

 ご本人の訴えでは、自分のスキルが低いために同僚に迷惑をかけているので、もっと気楽に

働ける職場を探したいとのこと。

 しかし、研究しその思考の中味を掘り下げていくと同僚女性ひとりの影響が多いことが

分かってきました。

 会社では,マネージャー、プロジェクトリーダー、SE、外注の派遣社員など5人でチームを

組んでおり、マネージャーを含む3人はちゃんと評価してくれてOKなのに、派遣社員のK女子

(28歳)がくせ者でNGであることが分かってきました。

 心理学では、一般的に欠けているものに焦点が当たりがちなことを前提に、評価を受けている

 満足している部分に目が行かないのは何故だろうと一緒に考えました。

  また、共依存症で完璧主義であるばかり、単純なミスやバグを許すことができず、K女子から

 そこを指摘されたことが大きな引き金になっていること。

 そもそもZ氏の問題ではなく、K女子の人格に問題があるのではないか。

 K女子は自分の評価を得て承認を求めるあまり、他人を値踏みしたりディスカウントする癖が

 あるのではないか。

 そんな彼女に影響を受けていることを認めた上で、他のメンバーが慰留を望んでいることなど

 を踏まえて、辞めるか続けるかを考えないしてはどうか

 と研究を深めました。


※ 次回は、5月3日です。

AC当事者研究会 (事務局:世界聴き方研究会)
ミーティング会場:ふくふくプラザ
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