11月2日MT結果:その不満、相手の立場で考えてみると
11月2日のミーティングの参加者は、女性1名を含め5人で、読み合わせは、第19章 ACTとマインドフルネスP166~P169まで進めました。
とりあえず、読み合わせ部分を抜粋のうえ要約しておきます。
■ ACTでのマインドフルネスとは「オープンな心と受容力と興味をもって、「今・ここ」の体験に意識的に気づくこと」です。そして大切なことは、①マインドフルネスは意図的に行う意識のプロセスだということ。②これは思考のプロセスではなく、気づきのプロセスだということ。③それは私たちの意識を現在に向けることだということ。つまり「今・ここ」で起こっていることに注意を向けること。④これらのことを特別な態度をもって行うということで、それは戦い、抵抗、逃避などではなく、オープンな心、好奇心、経験に対する受容的態度である。
さらに重要なことは、マインドフルネス的な行動が、自分の望む人生の助けになっているかどうかに意識を向けておくこと。
ACTは、宗教でも神秘主義でもスピリチュアルヘの道でもない。ACTは、内面の経験を受け入れ、現在に存在し、自分の価値に従って行動することにより意味ある人生を創造する、科学に基づいたプログラムなのだ。そして、何かを決定するポイントは常に「有効性」だ。

後半の当事者研究では、Yさんの体験から出来事の見方、受け止め方の研究しました。
■ Yさんが体験した2つの不愉快な出来事
その1 お昼に同僚3人とラーメン屋に行った。ご飯を切らしていたので定食を頼むことができなかった。つまり、サービスに不備があった。もう二度と来ることはないだろうと思いつつ、店主にスタンプカードを渡して、「今日は3人で来ているので、他の人の分も含めてこのカードにスタンプを3つ押して」と
言ってみた。しかし、店主は怒っていて、スタンプを押してくれなかった。
その2 職場には、20年勤務している古参のOLが居て、彼女が勤怠管理を口うるさく言ってくるのが
不満だ。その彼女は、「私は不幸せなの、でも戸籍だけは綺麗なの」とつぶやいていたが、その言葉の意味が汲み取れない。
■ ファシリテーターや他の仲間の意見
○ 私たちの目標は、自分自身の人生に責任を持つことであり、経営コンサルタントではないので、
ラーメン屋さんのサービスのクレームをつけるのはどうだろう。
○ 店主さんは、集客目的でポイントカードを配っているのだろうが、一枚のカードに3人分のスタンプ
を押してと言われたらどんな気持ちはどうだっただろうか?
○ 職場での出来事でも、古参のOLに文句を言われたくなければ、自分自身が勤怠管理をしっかり行え
ばいいんじゃない。こんな風に彼女の攻略法を考えてみよう。
○ 「私不幸なの」発言を傾聴のチャンスと捉えしっかりと話を聞いてあげれば、小さいことで文句を言
わなくなるのでは?
○ 「私不幸せなの」発言の裏の目的は、あなたから「そうじゃない」って言って欲しいだけかも
○ 戸籍だけは綺麗って、独身であることをアピールしているのではないかな。もしかして誘惑されているのかも
○ 人と問題を分けて考えれば、口うるさく言う人ではなくて、会社の為に厳しいこと言う立場にある人
だと考えることもでき、彼女が厳しく言ってくれるおかげで、ルーズにならなくて良いのかも知れない。
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こんな風に単なる雑談的な研究でした。しかし、おしゃべりすること。対話することに価値があると信じています。
ちなみに、来週のミーティングは、11月10日(木)です。