10月19日のMT結果:比較”隣の芝生は青く見える”

2023年10月20日

 10月19日は、新しい女性メンバーを加え、男性2名女性2名の計4名で行いました。

読み合わせは、182ページから188ページまでです。

 普段からミーティングのはじめにチェックイン(気分体調の分かち合い)を行っておりまして、この日の

私は90%を越える上々の気分であることを分かち合いました。

 この1ヶ月間は、”明るい前向きなうつ”と称し、自分に向き合い感情の蓋を開ける作業をし、いろいろなことがクリアーになりました。

そして、この日は、子ども対象の出前防犯講座をやり、自分のやりたいことが一つできたことが嬉しくて、また、偶然の巡り合わせで新しいメンバーが参加してくれたことなどにより、私の気分体調が高まっておりました。

 では、資料の読み合わせ内容を振り返ります。

■ どんぐりの背比べ

  どうして比べてしまうのでしょう。誰と何を比べるのでしょう?

  人は比較をすると、似ているものの中で、誰が、または、何が一番いいかを知りたくなります。

 たとえば、自分の育児法と、まったく異なる価値観や伝統をもつ親の育児法を比べることもありますが、私たちがとくにイライラするのが、ご近所、子どものサッカーチーム、学校など、自分の周辺にいる人と何かを比べるとき。郊外にある自分の家と都心の大豪邸は比べません。自分の家の庭と近所の家の庭を比べるのです。そして、その中で一番になりたいと思いつつ、隣の芝生は青く見えてしまいます。

 比較をすると、「周囲に合わせつつ、頭角を現さなければ!」という矛盾が生まれます。

 「みんなとそっくりだけれど、優れていなければ」というありえない状態になります。

 周囲に合わせながら競うために多くのエネルギーを使っていたら、創造性、感謝、喜び、ありのままの自分といった重要なものに費やす時間がなくなってしまいます。

 「比較は幸せを奪うもの」だそうですよ。

■ 創造的でないことの言い訳

  大人になると、周囲の人にも自分自身にも、「現実的にやらなければならないことがたくさんあるのに、絵を書いたり、切り抜きを集めたり、写真を撮ったりする時間なんかとれないわよ」などと言って、クリエイティブなことをしなくなりがちです。

■ みんなと同じよりもオリジナルであること

  創造性を保ち自分らしく生きている人たちの要点は次の3つ

 1 「私には創造性がない」という人は、大の間違い

   創造性がない人はいません。それを活かしているか、活かしていないかだけの違いなのです。創造力 は使わないと衰えていくばかりか、内部に潜んだまま、気づいてくれるのをじっと待ち続け、あまりにも長い間無視されると、怒りや恐怖に変わってしまいます。

 2 世の中の役に立つことは、創造性から生まれる

 3 生きることの意味を見つけるには、何かアートを生み出してみましょう

   アートといっても、料理する、文章を書く、絵を描く、いたずら書きをする、スクラップブックを作成する、写真を撮る、コラージュをつくる、編み物をする、エンジンを修理する、踊る、飾る、演じる、歌う―そんなことでかまいません。何かをつくり、生み出し続けていれば、生きがいをもつことができます。

 創造性は「つながりがないように見えるものを、つなげる力」でもあります。

■ 比較をやめて、オリジナルな創造を

  ひとはみな、ついつい自分の道から目を逸らし、相手が何をしているのか、自分よりまえを歩いているのか、遅れているのか、チェックしがち。

 しかし、創造性はオリジナリティの賜ですから、そこから生まれるものはすべて完全にオリジナルであり、比較することなどできません。

 比較することをやめれば、「優れている」「劣っている」「最高」「最低」といった概念は意味を失います。


【当事者研究】

 後半の当事者研究では、それぞれのメンバーが体験を分かち合ってくれました。

 まずは、私(にこっと)から回復に役立つ言葉を紹介をしました。

1 HALT

  これはご存知に方も多いと思いますが、こんな状態のときにはアディクションに向かいがちなので注意しましょう。

 H~Hungry(空腹)

 A~Angry(怒っている)

 L~Lonely(孤独)

 T~Tired(疲れている)

 依存症については、以前は「否認の病」と言われていましたが、今は「孤独の病」と称されることが

増えています。孤独(ひとりでいる)ことは危険ですので、他者とのつながりを切らさず、安心して

依存できる人を沢山もっていることが勧めらています。自助会は人と繋がり、繋がり続ける場として機能

しています。

2 なつ ひさお

  これについては、ネット検索をしてみてください。

3 せむ さかこ

  これは、「なつひさお」に似たような言葉ですが、当事者研究全国交流集会の場で、新しく紹介

 されていました。

 せ~せつない

 む~むなしい

 さ~さびにしい

 か~身体(脳を含む)の疲れ

 こ~孤独

 冒頭にも書きましたが、この孤独はとても危険です。私もこの1ヶ月は、「明るく前向きなうつ」とか

言いながら、かなり酒を飲む量が増えていたので、気をつけたいと思います。

■ R氏の分かち合い

  子どもの頃は、”人よりも優秀でなければ”と思い、他人との間に壁を作って

 本当の自分や弱さを見せることはしなかった。

  社会に出て”優秀でない自分を知って”アディクションへと向かった。

  人と自分を比べると、自分はダメ人間だと思えてきて、周囲の人も傷つけてきた。

  今は、アディクションから離れることが出来ている。施設にいるので周囲に人はいるけれど比べないようにしています。そして、自分にできること、アートやクリエイティブなことにも取り組んでいます。

自然と触れ合ったり、生き物が好きなので、メダカを沢山飼っています。

 仲間を持ち共に過ごす時間は大事です。今は、孤独ではありません。

■ Aさん(初参加)の分かち合い

  夫はギャンブル依存症ですが、自助会に繋がっていません。

 私は夫の回復のために、家族会やギャマノン(家族のための自助会)に通っています。

 今日は、GAに参加するためにふくふくプラザに来たけれど、男性ばかりだったので、別の

自助会に参加してみようと思ってここに参加しました。

 「なんで、夫のために自分だけが苦労しないといけないのか」と思いつつ、自分の共依存や

12ステップに取り組むことには足踏みしています。

 3人の子どもたちは、それぞれ発達障害なのかも知れません。

 今日の資料を読んでドキッとしたり、反省しています。それは中3の娘との出来事です。

娘:「デジタルカメラを買って欲しい」

私(母):「お金がないから買えません。我慢しなさい」

(ちなみにカメラの値段は、5~6万円)

 思い出すと、自分も母親から「お金がないから買えません。我慢しなさい」と言われていました。

娘:「一人にさせて欲しい。私のことは放っておいて」

私:「.........」

娘は嘘もつきます。そんな娘に関わる余裕がありません。子どもへの関わり方が分からずに困っています。

それと同時にギャンブル依存症の夫との関わり方も分かりません。

■ ↑↑ファシリテーターの意見↑↑

  共依存症で教えたが屋の私としては、よだれが出るほどの美味しい話題提供です。

 良い苦労をなさっています。是非ともご一緒に課題の整理に取り組んで頂きたいものです。

■ Tさんの分かち合い

  私は子どものころに”他人と比べること”を禁じました。

 なので、勝負ごとが嫌いで、ジャンケンすらできません。

 勝負に負けると自分が、否定されたような気分になるのです。

  今は、ジャンケンで負けても平気になりましたが、人と勝負したり比べたりするのは好きではありません。

 私は、人よりも動物の方が好きです。嫌なことが起こると妄想の世界に入り現実逃避をしていました。

 ですから、創造性がある方です。

 過去を振り返ると、PCゲームでよく遊んでいました。マインクラフトとか、プレステの悪魔を作るゲーム

などを好んでしていました。しかし、人と繋がったり比べたりが嫌いなのでオンラインではなく、一人遊びでした。

 大きくなってからは、お菓子を作ったり、とても難しい折り紙に挑戦したりしています。

 それをするには集中力や体力が必要です。疲れやすくなっていますけれど。

 想像力(創造性)は、言語化できない気持ちを表現するのに役立ちます。

 それにはまり込むと、また、現実逃避しているのではと思うこともあります。

 今は、ひとと一緒に過ごすことも平気になってきました。


☆☆次回のミーティングは、10月25日(水)です。

AC当事者研究会 (事務局:世界聴き方研究会)
ミーティング会場:ふくふくプラザ
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