自己主張についての当事者研究
9月21日のTM後半での当事者研究では、自己主張をテーマとした当事者研究を行いました。
まず、ACの性格特徴の一つに
○ 人に譲歩しないで自己主張しようとすると罪悪感を感じる
があります。
■ 中間施設利用のRさんの体験談
賃金交渉で施設との行き違いが生じた。
今月分は、修正がきかないので不利益が生じたが、今後のことがあるので、こちらの言い分を
きちんと主張することができた。
● クロストーク
まず、私たちグループのルールの中に
○ 良かったことのみに注目する。そして、もっと良くするにはとアイディアの上乗せをします。
があります。
だから、Rさんが不安や恐れ、罪悪感を感じながらも自己主張されたことはとても素晴らしいことです。もっと良くするためのアイディア上乗せでは、いずれ施設を出て企業で働く機会がくることでしょうからこれからも、自分の希望や意見は例え相手と対立するようなことがあっても、主張を続けてください。
相手が、自己主張している私たちに対して、その発言は、傲慢だとか謙虚さが足りないとは言ってきたと
したら、それはその人がその様に感じているだけのことですから、直ちにこちらの意見を曲げることはありません。交渉を重ねてWin・Winの関係を目指しましょう。
反対に、子どもの頃の私たちは、親の顔色を見る癖をつけました。しかし、それは悪いことばかりでは
ありません。親に鍛えられた癖は、空気を読んだり、配慮ができる能力であったりもします。
上の立場の人が怒っている場合は、今この人はご自身の意見が通らなくて困っているのだななどと解釈
して、その気持ちを忖度することも大人の社会では有効な手段です。ただし、自分を曲げたり殺したりする
と自分との折り合いが悪くなので、アディクションへの誘惑が強くなります。
ひとりになってからの自己の思考や感情の対処方法は、現在ACTで学んでいることを実践に役立てて欲しいものです。