研究事例3つ:セミにおしっこかけられた!?

R氏の体験の分かち合い
雨が降ると頭痛がする
処方薬依存症があるので頭痛がするからといって頻繁に薬を飲むことはできないし、
薬を飲んだからといって頭痛が治まる訳でもない。
雨の日は特に頭が痛くて困ってします。湿気よりも気圧の変化に影響を受けている
ようだ。
よく考えてみると、何か作業に没頭しているとこは、頭の痛みを感じていないようだ。
でも、頭痛はイメージではなくて、痛いときは本当に痛くてしかたがないので困ってしまう。

Z氏の体験の分かち合い
言い放っし、聞き放っしのはずたっだのに
こことは別のミーティング会場での出来事です。その日はたまたま参加人数が少なく
言い放っし、聞き放っしを前提とした分かち合いがある程度進んだ後で、進行役ベテランさんが
「今日は参加者が少ないのでクロストークをしましょう」と参加者の発言を振り返り、一人につき
5分位のコメントをした。
その人の評価解釈に違和感を感じたので、日頃我慢しがちは私は、その気持ちを司会者に伝えた。
私には司会者を非難する気持ちはなくて、ミーティングの場で我慢することなく、自分が言いたいことを
相手に伝えることが出来たので良かったと思った。

Y氏の思い出の分かち合い
セミにおしっこをかけれた思い出
子どものころの思い出です。虫取りをしていて、逃げたセミからおしっこをかけられたことを思い出しました。
【視点を変える】
自分を中心に出来事を評価すると、「おしっこをかけられた」と受け身や被害者的な表現になりますが、
視点を変えてセミの立場に立ってみるとどうだろう?
セミは、自分を捕まえようとしたあなたに恨みを持ったのでもなく、あなたに仕返しをしようとして
おしっこをかけたのではありません。
ただ、押し迫る自分の危機に対して、生き延びるために体内の水分も放出して、体重を軽くして
逃げただけなのです。
大切なこと
当事者研究では、お話になさってくれた人の体験を評価、解釈、裁定したりはしません。
ただ、その体験にいろいろな見方や意味づけの方法があることを再確認しています。
遭遇する出来事への対処方法を研究することもあるのですが、それよりも、分かち合うこと
話し合いを続けること。
自分が言いたいとこは我慢せずに発言するようになることに価値を置いています。
そして、各人の体験や苦労、お話の内容は、他のだれかを勇気づける宝となります。